知能心理学について知ろう

知能のレベルは何で決まる?

知能のレベルは何で決まる?

人間についての実験ができないので、
知能のレベルは、遺伝で決まるのか、
環境で決まるのかなど解明できず、あいまいな結果になっています。

 

しかも、知能のレベルは何で決まるのか?という事に関しては、
時代によって考えも変わっています。

トライオンの実験

トライオンというアメリカの心理学者は、
ラットに複雑な迷路実験を行いました。

 

そして、走行しているときにミスが少ない知的優秀群のラットと、
ミスが多い知的劣等群の2つのグループにわけ、
それぞれの群の中で交配をさせて、
その子孫に迷路実験を実施して記録をとりました。

 

この実験を繰り返していくと、
優秀群の子孫はますます優れた成果を現すようになり、
劣等群を大きく引き離しました。

 

しかし、人に対してはこのような実験を行う事はできませんから、
未だに人に関しての知能レベルの要因に関しては未解明です。

ローゼンツワイクとディアモンドの実験

アメリカの心理学者ローゼンツワイクと、
生理学者のディアモンドは、沢山のラットを、
「豊かな環境」と「貧しい環境」の2つのグループに分けて育てています。

 

豊かな環境のラットには、遊び度具を沢山与え、
知的能力を使わなければいられない環境にし、
貧しい環境のラットには、水と餌だけの環境にしました。

 

そして、2つのグループのラットの大脳の重量や、
細かい構造を調べ、
豊かな環境で育てたラットのほうが、
貧しい環境で育てたラットよりも優れた神経的発達を見せている事を確認しました。

 

豊かな環境の中で育てられたラットは、大脳の重量が増え、
大脳皮質が発達し、その重量の脳に占める割合が大きくなっていました。

 

大脳皮質とは、知的機能を管理するのにとても重要な役割を果たす領域です。

 

また、豊かな環境の中で育てられたラットは、
神経細胞や神経線維が成長し、複雑に絡み合い、
脳の代謝機能を管理する「グリア細胞」の数が増えたことも確認できました。

 

これは、人に関しても同じで、
たとえば、設備のよくない幼稚園や保育園で生活していた子どもを、
設備の整った施設に移したところ、
知能指数が大きく伸びたという報告もあります。

 

つまり、環境は、知能の発達に大きな役割を持っているということが分かります。

 

しかし、知能の発達には、個人的な限界があるということも事実です。

 

現代の考え方としては、
知能の発達は遺伝を底辺とし、
環境を高さとする長方形の面積で示されるというように、
遺伝と環境が相互作用しているという考え方で落ち着いています。


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